機能性表示食品は1万件を超えた — 届出データでわかる制度の実態

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スーパーやドラッグストアで見かける「機能性表示食品」。実際にどれくらいの数が届け出られていて、どんな成分が多いのでしょうか。消費者庁が公開している届出情報データベースを集計して、制度の実態を数字で整理しました(2026年9月時点)。

累計11,454件、うち4割超が撤回済み

届出データベースに登録されている届出は、累計で11,454件です。このうち5,029件(43.9%)はすでに撤回されており、現在有効なのは6,425件でした。

「4割が撤回」と聞くと不安に感じるかもしれませんが、撤回の理由はさまざまです。販売終了、商品のリニューアル、企業の方針変更などが含まれ、安全性に問題があったことを必ずしも意味しません。届出制度では、販売をやめる際にも撤回の手続きが必要になります。

届出数は年々増えている

| 届出年 | 届出数 | |---|---| | 2015 | 172 | | 2018 | 506 | | 2021 | 1,364 | | 2023 | 1,544 | | 2025 | 1,442 |

制度が始まった2015年は172件でしたが、2021年以降は年1,300〜1,500件前後で推移しています。市場に出てくる商品の数自体が大きく増えたことがわかります。

古い届出ほど撤回率が高い — ただし理由は単純です

届出年ごとに撤回率を見ると、2015年の届出は80%が撤回済みである一方、2025年の届出は12%にとどまります。

これは「昔の商品の質が低かった」という話ではありません。届出から時間が経つほど、販売終了やリニューアルで撤回される機会が増えるためです。単に経過年数の差であり、新しい届出の撤回率が低いのは当然の結果です。この種の数字は、そのまま品質の比較には使えません。

多く届け出られている成分

現在有効な6,425件について、機能性関与成分の欄にその成分名を含む届出を数えると、多い順に次のようになります(複数の成分を含む製品は、それぞれで計上しています)。

| 機能性関与成分 | 届出数 | |---|---| | GABA | 913 | | ルテイン | 345 | | ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン | 251 | | ゼアキサンチン | 244 | | エラグ酸 | 223 | | 難消化性デキストリン | 203 | | イヌリン | 183 | | DHA | 175 |

GABAが突出しており、2位以下を大きく引き離しています。ルテインとゼアキサンチンは同じ製品に併記されることが多く、件数も近い値になっています。

同じ成分でも製品ごとに含有量は異なるため、選ぶときは成分名だけでなく1日摂取目安量あたりの含有量を確認すると比較しやすくなります。

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数字を見るときに気をつけたいこと

機能性表示食品は、事業者の責任で科学的根拠を届け出る制度です。特定保健用食品(特保)と異なり、製品ごとの個別審査はありません。届出があること自体は、効果が国に認められたことを意味しません。

一方で、届出情報は誰でも消費者庁のデータベースで確認できます。関与成分、含有量、届け出られた機能性の表示、そして撤回の有無まで公開されています。気になる商品があれば、一次情報を確認するのがいちばん確実です。

まずは土台の栄養バランスから

機能性表示食品を取り入れる場合も、土台になるのは日々の食事の栄養バランスです。いま自分に足りていない栄養を知ることから始めると、選択の判断がしやすくなります。

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出典: 消費者庁「機能性表示食品の届出情報検索」(2026年9月時点に取得した全届出データを集計)。撤回率は撤回日の有無、成分別の件数は現在有効な6,425件のうち機能性関与成分欄に当該成分名を含む届出を数えたもの(複数成分を含む製品は各成分で計上)。

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よくある質問

機能性表示食品はいくつ届け出られていますか?
消費者庁の届出情報データベースには、累計で11,454件が登録されています(2026年9月時点)。うち5,029件は撤回されており、現在有効なのは6,425件です。
届出が撤回されるとどうなりますか?
その届出にもとづく機能性の表示ができなくなります。撤回の理由は販売終了・商品リニューアル・企業判断などさまざまで、安全性に問題があったことを必ずしも意味しません。
機能性表示食品と特定保健用食品(特保)の違いは?
特保は製品ごとに国の審査を受けて消費者庁長官の許可を得ます。機能性表示食品は、事業者の責任で科学的根拠を消費者庁に届け出る制度で、個別の審査はありません。

本記事の栄養数値は「日本人の食事摂取基準(2025年版)」に準拠しています。